単語帳「キクタンTOEIC TEST SCORE 800」の評判|僕がこのシリーズをオススメしない理由!

今回はTOEICの人気単語帳「キクタンTOEIC TEST SCORE 800」の内容と使い勝手を徹底的にレビューしてみたいと思います。 

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「キクタンTOEIC TEST SCORE 800」|基本情報 

基本情報 

対象スコア600〜800
収録語数1,120語
ページ数約350ページ
値段1,600円+税

一見、ぶ厚くて重いのですが、実は収録単語数は1,120語と少なめです。 

ちなみにキクタンのTOEICシリーズはスコア別に 

  • 500(448語) 
  • 600(1,120語) 
  • 800(1,120語) 
  • 990(1,120語) 

と、4冊出ています。 

これら4冊を合わせて、収録語数は全部で3,808語となります。 

「キクタンTOEIC TEST SCORE 800」|ページ構成 

キクタンでは、見開きに8語の見出し語が掲載されているページがひたすら続きます↓ 

その他の形式の付録ページやコラムはありません。 

なお全体は10のチャプターに分かれており、チャプターごとにこのような簡単なレビューが入ります↓ 

また、単語のまとめ方は、トピック(ビジネス、レジャーなど)別やTOEICでの扱われ方別などではなく、ひたすら品詞別にまとめられています(というかあんまりまとめ方に意味は無いですね…)↓ 

1日16語を、70日で覚える 

キクタンでは見開き8語×2=16語を1日分とし、それを全部で70日覚えるという構成になっています(16語×70日=1,120語)。 

このように、一見オシャレ風なイラストと表紙の「キクタン」ですが、その内容は実はとてもシンプルでストイックな構成になっています。 

リズムに乗せた「チャンツ」がウリ 

例文も無く、付録もコラムも無く、ひたすら見出し語が並べられている硬派な「キクタン」ですが、実はそのいちばんのウリは音声データです。 

「聴く」タンと銘打っているくらいですからね。 

なお、音声データはアルクの公式アプリ「ALCO」上でダウンロードして聴くことが出来ます。 

本にはCDも付いていますが、わざわざPCに取り込んでスマホに転送して、という手間がいらないのは嬉しいところです。 

音声データは、 

  1. リズミカルな音楽に乗せて「アメリカアクセントで英単語日本語の意味イギリスアクセントで英単語」(チャンツ
  2. 1の英単語を含む短い(5語くらいの)例文を淡々と読み上げる 

という、2つのパターンで構成されています。 

このチャンツが、他の単語帳にはない、キクタンのいちばんの特徴です。 

文字だけでは伝わりづらいので、チャンツがどんなものか、実際にアプリと音声をダウンロードして聴いてみてください(本を買わなくてもダウンロードできます)。 

「キクタンTOEIC TEST SCORE 800」|ぶっちゃけオススメしない 

さて、ここまで「キクタンTOEIC」の特徴を紹介してきましたが、結論を言うと、この単語帳、正直微妙〜だなと思いました! 

オススメしない理由その1|そもそも、スコア別の単語って何? 

キクタンは対象スコア別に500、600、800、990と、巻が分かれているわけですが、そもそもスコア別の単語って何なんでしょうね。 

「この単語を覚えたら600点取れますよ」 

とか 

「800点取るには990点以上の単語は必要ないですよ」 

とか、当たり前ですけど分けれないですよね? 

理想を言えば試験に出る単語は単語は全部覚えるべきです。 

わざわざスコア別に4冊にも分ける意味がわかりません。 

言うまでもありませんが、TOEICで900点を取るために500から990まで4冊の単語帳をやる必要なんてありません。 

そんなのはコスパ悪すぎですし、そもそも気力が続かないので無理です。 

それよりも最初にもっとボリュームがあって基本を抑えた単語帳一冊をやり込んで、ハイスコアを狙うために上級者向けの単語帳を追加で学習する方がはるかに効率が良いです。

オススメしない理由その2|チャンツ微妙 

キクタンの最大のウリであるチャンツですが、まぁこれも好みによるのかも知れませんが、僕は全く良いと思いませんでしたね。 

単語は、発音を覚えるために耳から聴くというのは有効ですが、暗記するためにはキクタンのチャンツのように単語と意味をひたすら垂れ流すだけでは記憶に残りづらいと思うからです。 

オススメしない理由その3|まとめ方にも意味がなく、記憶に残りにくい 

やはり経験上、記憶にはエピソード記憶がいちばんです。 

その点、キクタンでは単語のまとまりにも意味がなく、また例文やトピックごとのエピソードも無いため、ただひたすら単語を暗記することになっているので、割と苦行です。 

オススメしない理由その4|「毎日」16語は無意味

またキクタンが推奨している1日16語を70日で、というペース配分。 

1日16語で無理な挫折せずに続けられる、と思われるかもしれませんが、経験上、これもどうかと思います。 

まず、毎日同じ量をこなすって、実はすごく難しいんですよ。 

だって日によっては仕事ですごく疲れてる日とか、飲み会で酔っ払ってる日とかあるじゃないですか? 

「たった16語なら毎日でも・・・」と思うかもしれませんが、無理です! 

それよりは、やる気のある日は10ページ(80語)でも20ページ(160語)でも覚えて、疲れてる日はそれでも1語だけはやる!それでいいんです。 

「キクタン TOEIC TEST SCORE 800」|まとめ

とまあ、散々に書いてしまいましたが、キクタンを出版しているアルクさんは英辞郎など、素晴らしいサービスも出していて、僕も利用しています。 

音声が聞けるアプリのALCOも使いやすく素晴らしいです。 

ただ、「キクタンTOEIC」シリーズはオススメできませんね。 

初心者にはもっと覚えやすくバランスの良い「英単語スピードマスター」や、上級者には「金フレ」や「世界一わかりやすいTOEIC TESTの英単語」などをやれば、十分ハイスコアは狙えます。 

というわけで以上、「キクタンTOEIC」の紹介でした。 

おまけ|最近のTOEIC対策アプリはかなり優秀

さて、ここまでTOEIC対策のオススメ単語帳を紹介してきましたが、もう1つ紹介しておきたいものがあります。

それは「TOEIC対策アプリ」です。

漫画「ドラゴン桜2」より

僕自身、使ってみるまでは「まぁアプリなんて勉強の息抜きだよね」くらいに考えていましたが、全然そんな事はありませんでした。

むしろこれからの勉強はアプリやITが本流となり、それを使いこなす人が勝つ、と確信しました。

TOEIC対策にオススメのスマホアプリ

僕が試してみたアプリは「スタディサプリTOEIC」というアプリでしたが、こちらは単語だけでなく、リスニング(Part1〜4)や文法問題(Part5)、長文問題(Part6〜7)など、全てのパートにアプリだけで対応している点が大きな特徴です。

このように、クイズ形式の単語学習だけでなく、TOEIC本番にかなり近い形式で問題演習を行うことができます↓

「ひたすら反復練習」には、アプリ>紙の本

単語の学習は基本的にはひたすら「暗記」です。これは避けて通れません。

そして暗記のために重要なのはひたすら「反復練習」が有効です。

そして、自分も実際に使ってみて気付いたのですが、誰がなんと言おうと反復練習には紙の本よりもスマホアプリの方が優れています

なぜならスマホアプリは

  • 常に持ち歩ける
  • どこでも学習できる
  • 間違えた問題・苦手な問題だけを反復できる
  • 発音が音声再生される

などの特徴があるからです。

単語帳をいつでもどこでも持ち歩ける人は少ないと思いますが、スマホなら文字通りいつでもどこでもポケットに入れておくことができます。

しかもアプリなら、自分が間違えた問題だけを重点的に復習することも簡単です。

さらに、その場で音声が再生されるため、単語学習でよくある「この単語、発音まちがって覚えてた・・・」ということもありません。

このように、単語の暗記なら紙の本よりもスマホアプリの方が圧倒的に効率的に学習することができます。

スタディサプリは有料サービスですが、単語だけでなく全てのパートに対策できる点が特徴です。

また、7日間の無料体験もありますので、まだアプリでの学習を使ったことがない人は、ぜひ一度試してみて欲しいと思います。

僕が実際に使ってみた詳細レビューもぜひ参考にしてみてください↓

あわせて読みたい:スタディサプリTOEIC「だけ」でTOEIC対策はできるのか?|徹底的にレビューしてみた

それでは〜。

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