この記事ではTOEIC対策の単語帳、Z会の「TOEIC TEST®︎速読速聴・英単語 STANDARD 1800 Ver.2」を紹介します。
このブログではこれまでいくつかのTOEIC対策単語帳を紹介してきましたが、この「速読速聴英単語」は僕が個人的に一番オススメする単語帳です。
やはりZ会さんはいい教材作りますね！
大学受験時代からZ会さんの教材にはホントにお世話になりっぱなしです。
この「速読速聴英単語」は、ちょうど大学受験英語のベストセラー「速読英単語」と同じような形式で、「例文＋そこに登場する単語」という構成になっています。
例文の中で単語も一緒に覚えてしまおうという方式ですね。
「速読英単語」を使っていた人ならわかると思いますが、やはり例文と一緒に覚えると、単語の記憶への定着力がぜんぜん違うのです。
このブログでも何度も強調している「エピソード記憶」が働くからです。
しかも、この「速読速聴英単語」で掲載されている例文は、実際のTOEIC本番そっくりの問題文と設問文ばかりです。
そのため、単語の暗記だけでなく、本番対策の練習も一緒に出来てしまうということ。
もしTOEICの単語帳を一冊だけ買うならどれがオススメ？と聞かれたら、文句なく僕はこれをオススメします。
そのくらいオススメな「速読速聴英単語」。その内容を詳しくに見ていきたいと思います！
なお、こちらを含むTOEIC単語帳５冊を比較した記事はこちらをご覧ください↓
「TOEIC TEST®️速読速聴・英単語 STANDARD 1800 Ver.2」｜基本情報
基本情報
| 想定スコア | 500〜700 |
| ページ数 | 約400ページ |
| 収録単語数 | ・単語：1,530語 ・熟語：271語 ・派生語等：1,047語 合計：2,849語 |
| 値段 | 1,600円＋税 |
本のサイズは一般的なTOEIC単語帳なみですね。
ですが、掲載語句は合計で3,000語弱と、多い方です。
想定スコアは500〜700ですので、そこまで難易度は高くなく、英語・TOEIC初心者向けの一冊だと言えます。
実際、収録されている語句は初級のものが多く、初めてTOEICを受けるという人にもオススメです。
「TOEIC TEST®️速読速聴・英単語 STANDARD 1800 Ver.2」｜構成
「速読速聴英単語」では全体を通して「例文＋そこに登場する単語」という構成です。
そして例文はすべて本番のTOEICにそっくりな問題文形式。
それが下記のように４つのチャプターに分かれており、それぞれTOEICの各Partを想定した例文・音声が収録されております（なおCDは付属せず、音声はWebからダウンロード可能）。
- チャプター１｜Part１を想定した写真描写
- チャプター２｜Part３を想定した会話文
- チャプター３｜Part４を想定したアナウンス文
- チャプター４｜Part７を想定したショートパッセージ
では、それぞれのチャプターを順番に見ていきましょう。
チャプター１｜Part１を想定した写真描写
チャプター１は、TOEICの初っ端でおなじみのPart１形式の写真付きの例文が8個です。
このようなTOEICでよく見る写真と、それを描写した説明文が掲載されています。
問題文だけでなく、選択肢も非常に忠実に本番のテストを再現しています。
たとえば上記↑の写真ですと、「Water is being poured」という選択肢があり、一見正解と迷いがちですが、水は既に注がれた状態に見えるので、「being poured＝注がれているところ」という選択肢は不正解になります。このパターンは本番でもよく見かけます。
このように、単語と合わせて実際の問題を想定した出題パターンが学べるので、本番対策に非常に効果的なのです。
チャプター２｜Part３を想定した会話文
チャプター２は、TOEICのPart３で登場する、男女2人による会話文が例文として32個掲載されています。
トピックは修理の訪問や病院の予約、客から店員へのクレームなど、これまた思わず「あるあるｗ」と言ってしまうような、本番そっくりの内容になっています。
チャプター３｜Part４を想定したアナウンス
チャプター３はPart４のリスニングを想定した、１人によるちょっと長めのアナウンスの例文が35個です。
こちらも駅のアナウンスや記念スピーチ、店内放送など本番そっくりです。
チャプター1〜3まではリスニングPartを想定しており、収録されている音声も本番そっくり。
そのうえ本番同様、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの４つのアクセントの音声が収録されています。
各例文の音声がどのアクセントで収録されているかは全てページ上に明記されていますので、たとえばオーストラリアアクセントが苦手なので集中的に聞いてみる、なんていう対策も可能です。
チャプター４｜Part７を想定したショートパッセージ
チャプター４はPart７（リーディング長文問題）を想定した例文が47個です
こちらもTOEICでよく出題されるニュースや告知文・ビジネスEメールなど、非常にそっくりに作られています。
なお、Eメールや保証書・新聞記事などは、英語だと独特のフォーマットで記述されており、日本人が初見ではどこに何が書いてあるか解りづらいのですが、TOEICでもそのように出題されます。
「速読速聴英単語」ではそういった形式も忠実に再現されているため、単語を覚えるだけでなく、本番の形式にもあらかじめ慣れることができるというわけです。
各チャプターの末尾に「テーマ別語句リスト１〜６」
また、各チャプターの末尾には「テーマ別語句リスト」として
- TOEICならではの意味を持つ語句や、職業・役割などの切り口に注目した単語
- 「-ly」や「-ate」 など品詞を作る接尾語、「com-（ともに）」や「dis-（反対・否定）」など特定の意味をもつ接頭語に注目した単語
が一挙にまとめられており、効率よく暗記することができるようになっています↓
TOEIC Tips
さらにところどころに「TOEIC Tips」としてTOEICあるあるの小ネタが散りばめられており、TOEIC対策になるだけでなく、ビジネスなど実践で使える知識が身に付きます。
毎度書いていますが、このような付録部分はTOEIC対策において非常に重要です。
決して読み飛ばしたりせずにじっくり読みましょう。スコアに直結します。
なお、こうした「TOEICあるあるネタ」は、「金のフレーズ」も非常に充実しています。金のフレーズもまさにTOEIC対策では定番中の定番ですので、気になる方はこちらの記事をご覧ください↓
関連記事：TOEIC対策の大定番！「出る単特急 金のフレーズ」を徹底的にレビューしてみた
これらに加え、巻末には各Partのサンプル問題を数題収録した、ミニ模試が掲載されています。
なお、この本に付いているミニ模試はおまけみたいなものなので、必ず本番前に公式問題集なりの模試を時間を計って解いてみることをオススメします。
以上が「TOEIC TEST®️速読速聴・英単語 STANDARD1800 Ver.2」の構成です。
ここまで何度も書いてきたように、この単語帳はとにかく例文＝問題文の再現度が高いことが特徴なのです。
まとめ｜最初に１冊だけ買うなら間違いナシ！
TOEICの一般的な単語帳というと、見出し語とそれを含む５語くらいの短い例文と、派生語がひたすら羅列されているという形式が多いですよね。
例えば「キクタン」なんかはその一例だと思います。
そのような形式ですと、ひたすら単語の羅列なのでどうしても記憶への引っ掛かりが弱いんですよね。
それに対しこの「速読速聴英単語」は、本番そっくりの問題文＆選択肢と、その中に登場する単語がセットで掲載されています。
例文とセットで覚えることで単語の記憶への定着を高めるだけでなく、忠実に再現された問題文と設問に触れることで、かなり高い精度での本番対策が同時に出来てしまうというわけです。
他の記事でも何度か書いていますが、TOEICで得点を上げるには英語力もそうですが、「TOEIC慣れ」することが非常に効果的なのです。
その点この「速度速聴英単語」は、
- 本番そっくりの問題文＆設問
- 本番そっくりの音声
- TOEIC Tipsネタ
が高い再現度でまとめられていますので、単語の暗記と本番対策が同時にできてしまう、まさに一石二鳥の単語帳なのです。
とりあえずTOEIC対策で一冊だけ単語帳を買うならこれで間違い無いでしょう！
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