TOEIC800点台から900点台突破の鍵は Part7の「精読」だった

どうもヒロポン(@E_Teki_2019)です。

突然ですが僕にはある時、TOEICのスコアが800点台で1年くらい足踏みしている時期がありました。

そこから初めて900点台に到達するために、意識して取り組んだことがありました。

それが「精読」です。

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「精読」とは? 

精読とは、英文の構造を細かく理解しながら読むことです。 

文をみて、意味がわからなかったら、「なぜ意味がわからないのか」をとことん分析しながら正確に読むことを心がけます。 

遠回りに見えて、実は近道 

「そんな大変そう・・・」と思いますよね。 

確かに精読は苦行です。いちいちわからない単語を調べて、文の構造とことんまで考えて、なんてやっていたら、ぜんぜん先に進めません。 

しかし、読んでみて「わからない」ということは、結局その文は「読めていない」のです。 

わからない単語や文構造を飛ばしていったら、スイスイ最後まで行けるかもしれません。

でもそれでは「読めた気」になっているだけです。 

TOEICの攻略法でもよく、 

  • わからない単語にとらわれず読み進める 
  • 設問に関係あるところだけを飛ばし読みする 

といった攻略法が語られることがありますが、僕は経験上、そのやり方で取れるのは800点台までだと思っています。 

900点をとる頃には Part7は全文すみずみまで読んでいました。 

そう。一見遠回りに見えても、900点を取るには、ちゃんと文の構造を理解して読めないと、スピードも正答率も足りないのです。 

精読の練習にオススメの参考書 

最近ふと家にあったこの本を読んでみました。 

大学受験業界ではもはやド定番の精読の指南書です。 

うちにあった本は元英語の教員である奥さんのものです。 

奥さん曰く、最近の中学校では 

  • 英語をそのままの順番で読む 
  • 細かい意味に囚われずに読む 
  • 前置詞の意味は考えない 

みたいな読み方を推奨しているそうです。 

しかし奥さん曰く、「それで読めるようになるには相当英語に接する時間が必要。第二言語として英語を学ぶなら、精読は基本」とのこと。 

僕もその意見に全力で同意します。 

そうです。 

もし英語圏に生きてて、毎日英語のシャワーを浴びて生活していれば、文脈の雰囲気から、細かい構造や前置詞を無視しても文の意味が捉えられるかもしれません。 

しかし我々は違います。 

文の意味を本当に理解するには、文法のルールを手掛かりにするしかないのです。 

「わからない単語は読み飛ばしてたくさん読む」みたいな事はよく言われますが、日本人が英語を学ぶ以上、その読み方では早晩行き詰まるでしょう。 

精読の基本は「とにかくSとVを特定すること」 

じゃあその「精読」ってやつは具体的に何なのよ??と思われるかもしれません。 

精読、というか英文読解のキモは「とにかくS(主語)とV(述語)を特定すること」です。 

たとえば先ほどの「英文解釈教室」から抜粋した下記の英文↓ 

S(主語)はThe libraryだとすぐわかるでしょうが、V(述語)はどれでしょう? 

答えは3行目のwouldです。libraryのあとのthatからallは、libraryを修飾しているに過ぎません。 

この英文も、それぞれの単語の意味自体はそれほど難しくありませんが、上記のような文構造が理解できないと、全く意味が解りませんよね? 

ちなみにTOEICの Part7ではここまで難しい英文は出ませんが、たまにこれに匹敵するくらい長くて複雑な文も出題されます。 

それを正解できるかどうかが800点台と900点台の分かれ目と言っても良いでしょう。 

精読のコツ 

ちなみに僕が考える精読のコツは、 

  • とにかく語彙力をつけること 
  • 意味の通らない訳文を強引に信じ込もうとしないこと 

の2つだと思っています。 

まずは何は無くとも語彙力です。 

SやVを見つけるためには、品詞に敏感にならなければなりません。つまり、ある単語が名詞なのか、形容詞なのか、動詞なのか、判別がつかなければそもそもSもVも見つけられないわけです。 

また、副詞句や形容詞句などの決まり切ったイディオムに精通していると、 SとVを見つける手掛かりになります。 

そのためにはとにかく語彙力が多い方が有利です。 

そして、複雑な文を読み解く時に心がけるべきなのは、「どう考えてもおかしな意味の訳を強引に信じ込もうとしない」ことです。 

文構造が正しく捉えられていないと、どうしても和訳に無理が生じます。それでも人は、「これは和訳しても難解で崇高な文なのだ」と信じ込もうとしがちです。 

しかし、多くの場合そんなことはありません。ちゃんとSとVが特定できれば、和訳はちゃんとすんなりシンプルな文になることがほとんどです。 

また他にも、品詞や文法ルールだけを手掛かりにしようとせず、全体的な文の意味から推理して品詞を特定する、というのもコツの一つです。 

そのためには、英語に限らず、幅広いトピックに関する知見を予備知識として身につけることが手助けになるでしょう。 

まとめ|TOEICの Part7を攻略して800点台から900点を取るためには 

非常に面白くてはまってしまった「英文解釈教室」ですが、何もTOEICの Part7対策としてこれをやる必要はないと思います。トピックの趣向も違いますしね。 

僕は普通に公式問題集を題材にして、意味のわからない文をわからないままにせず、「なぜわからないのか」を確実に分析しながら何度も読み込みました。 

精読には「慣れ」もあります。 

慣れてくると、頭から順番に読んでいても、すんなりとSとVを特定できるようになります。 

精読は苦行ですが、パズルを解くような快感もあります。結果的に読むスピードも上がります。 

800点台から900点台に伸び悩んでいる人は、ぜひ Part7の精読を試してみてください。 

というわけで、ヒロポン(@E_Teki_2019)でした。 

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