TOEICハイスコア(800〜900点台)なのに会話となると英語が全然出てこない!
あなたはこんな悩みを感じたことはありませんか?
TOEICは800点オーバー。
世間的に言えば十分英語上級者と言っていいはず。
なのになぜ?悲しいほど喋れない…。
僕もかつてそんな悩みを抱えていました。
しかし、ある本と出会い、飛躍的に発話力が向上したのです。
それが今回紹介する、有子山博美さんの「イラストでわかる!どんどん話すための中学英語55の定番動詞」という本です。
「ネイティブらしい自然な英会話が身につけたい!」という人に|どんどん話すための中学英語55の定番動詞
この本ではネイティブが日常会話で多用する、 make・let・have・get・askなどの簡単な単語を使った、役に立つフレーズをひたすら紹介しています。
作者の有子山博美さんは、ご自身も「外語大を出てTOEIC満点も取ったのにぜんぜん英語が話せない!」という経験をしていたとのこと。
そこで洋画や海外ドラマのセリフを英語字幕で徹底的に調べるという独自のトレーニングを積んだそうです。
その結果わかったのが、「ネイティブの日常会話は簡単な単語の連なりである」ということ。
これは僕も自分で勉強していて気づきましたが、ネイティブと雑談していると、驚くほど簡単な単語しか使っていません。
先ほど挙げたようなmake・let・have・get・askなど、私たちが中学校で習うような簡単な単語ばかりです。
それなのにいざ話そうと思うと、普段から使っていないとそんな簡単な言葉でも全く出てきません。
ならば、そんな簡単な単語で構成されたフレーズをあらかじめインプットしてしまおう、というのがこの本のコンセプトなのです。
どんどん話すための中学英語55の定番動詞|基本構成
この「どんどん話すための中学英語55の定番動詞」では、
- 22の前置詞
- 55の動詞
について、それを含んだ、ネイティブが日常会話でよく使うフレーズをまとめて紹介しています。
なお、音声はWebからダウンロード可能です。
音声は、掲載されている短い例文をひたすら英語で話していくだけの硬派な内容となっています。
どれも短いフレーズばかりですので、ざっと本を読んでフレーズを頭に入れたら、あとはひたすら聞き流し&シャドイングで頭と口に定着させるのが効果的です。
イラストがわかりやすい!
↓各単語はこのようなイラストでのイメージとともに紹介されています。(イラストはなんと著者の直筆)
英語の単語をそのまま一対一で日本語に置き換えることはできません。
りんご=appleや、犬=dogみたいな簡単な名詞なら可能かもしれませんが、動詞については、その英語がもつニュアンスをそのまま日本語の単語に置き換えることは出来ません。
そこでこの本では英語のもつ意味を、イラストでわかりやすくイメージ化してくれています。
たとえばmakeであればこのように、物や「状態」を作り出しているイメージ↓
日本語の言葉で意味を表すのではなくイラストで表すことで、その単語のもつ意味を変に限定せずに幅広くニュアンスとしてイメージする助けになります。
特に日本人にはイメージしづらい前置詞のイラストは、非常にありがたいです↓
“over”と”on”、”in”と”at”の違いなどもイラストでわかりやすくイメージ出来ます。
そもそも”make”=「作る」ではない
たとえば日本の中学校ではまず「(物を)作る」と教えられるmakeですが、この本では「(具体的な形ある物を)作る」の他に
- 抽象的な物や状態(形のない物)を「作り出す」
- 人や物をある状態にする
- 人に〜させる
といった意味が紹介されています。
そうです。makeは「物を作る」というよりは、「(形のない状態を)作り出す」という意味で使われる事が多いのです。
そのためこの本では下記のようなフレーズが紹介されています。
- make me sad=(私を)悲しませる
- make a mistake =失敗する
- make progress=前進する、進歩する
- make fun of=をからかう
- make out=理解する
- make a reservation =予約する
- make sense =意味をなす
どうです?
どれも難しい単語は一切使ってないですよね?
でも、いざ話すとなるとすぐには出てこないという人は多いと思います。
たとえば「(物事が)前進する・進歩する」という表現。
日本語から直訳したら「go forward?」などと言ってしまいそうですが、make progress でいいワケです。
このように、非常に用途の広く便利なmakeですが、この本には他にもhaveやgetなどを含んだ、とっても便利な会話で使える表現が盛りだくさん収録されています。
まとめ|「TOEIC高得点でも話せない…」と諦める前に
控えめに言ってこの本に出会って、僕の英会話力は飛躍的に向上しました。
やはりそのくらい「簡単な単語だけで話す」というのは日本人にとって重要なことなのです。
日本の英語教育は、文法や難しい単語の暗記ばかりを重視して、会話能力に全く注力していないのは周知の事実ですが、そんな日本人にとって、この本はまさに常識を覆すような驚きに満ちています。
「TOEIC高得点なのに英語が話せない!」
そんな悩みを抱えている全ての人にオススメします!
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