どうもヒロポン(@E_Teki_2019)です。
当ブログ「Eテキ!」では、TOEIC900オーバー・グローバル企業で英語を使って働いている僕の目線から、世の中の英語教材・参考書をレビューしています。
この記事では、数ある「1冊でTOEIC600点取る」系の参考書3冊を比較しています。
近いうちになんとしてもTOEICで600点取らなければならないという人の参考になれば嬉しいです。
この記事で紹介しているのは以下の3冊。 講義形式で丁寧な解説の「TOEIC®︎L&Rテスト いきなり600点!」
短期間でコンパクトに学べる「TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!」
600点に必要なレベルの問題だけを集めた「世界一わかりやすいTOEIC®︎L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]」
それでは順番に見ていきましょう。
本当に1冊だけで600取れるのか
と、その前に、そもそもこれらの参考書。本当に1冊やるだけで600点なんて取れるのでしょうか?
結論から言ってしまうと
大学入試レベルの英語力があるなら、可能。そうでなければ無理!
です。
大学入試を終えたばかりでまだ知識が新しい状態、もしくはそれと同等の英語力を維持できている人ならば、基本的な英単語・文法の知識は備えています。
あとは、TOEICに特有の単語を少し習得し、問題形式に慣れれば、初受験であっても600点を取ることはそう難しくはないでしょう。
しかし、大前提として、この記事で紹介する「1冊で600点取る」系の本は基本的には「テクニック集」なのです(後述しますが「世界一わかりやすいTOEIC®︎L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]」は少し毛色が違います)。
基礎的な英語力が足りていない状態でこれらの本に書いてあるテクニックをいくら詰め込んだところで、TOEICには太刀打ちできませんので、ご注意ください。
「1冊で600点取れる」系の本は、要は「テクニック集」
さて、先ほどこの記事で紹介している本はどれも「テクニック集」であると書きました。
TOEICは英語力を測る試験であることは事実ですが、試験である以上、攻略法が存在することも事実。
TOEICでスコアを上げる要因となるものは、純粋な英語力の他に「TOEIC慣れ」が挙げられます。
そうした、試験としてのTOEICを攻略するために、過去数えきれないほどの回数TOEICを受験している著者たちが、その経験の中で蓄積してきたテクニックを紹介しているのが今回の記事で紹介する参考書たちなのです。
それでは順番に見ていきます。スペック比較は以下のとおりです↓
TOEIC®︎L&Rテスト いきなり600点! | TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点は取れる! | 世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル] | |
ページ数 | 約400ページ | ・「暗記BOOK」80ページ ・「トレーニングBOOK」300ページ | 約360ページ |
問題数 | 約150問 | 約200問 | 400問(模試2回分) |
値段 | 1,800円+税 | 1,700円+税 | 1,900円+税 |
特徴 | 講義形式、Q&Aの丁寧な解説がウリ | 持ち運びしやすく、短期間で学習可能なコンパクト設計 | 難問を排除して600点取るのに必要なレベルの問題だけで構成された本格模試 |
それでは順番にみていきたいと思います。
講義形式の丁寧な解説なら「TOEIC®︎TEST いきなり600点!」
最初に紹介するのはこちらの「TOEIC®︎L&Rテスト いきなり600点!」(以下、「いきなり600点!」)。
この本のコンセプトは「目の前に生徒さんがいると想定して、絶対に挫折しない教え方で、600点に必要な最低限の知識だけを教える」というもの。
とにかく解説が丁寧で、各パートごとに講義形式・Q&A方式で読者のよくある疑問に答えています↓
コンセプトとしては600点未満の初〜中級者向けなのですが、使えるテクニックが満載なので、これまでテクニックに頼らず純粋な英語力だけで700〜800点台を取ってきたような人にも、さらなるスコアアップの助けになるはずです。
デメリットとしては、模試形式の演習問題がついていないため、本番対策としてはやや不安な点。
また、講義形式の丁寧な解説も、人によっては冗長に感じられる可能性もある点です。
「いきなり600点!」については、下記の記事でもさらに詳しくレビューしておりますので、興味のある方は是非ご覧ください↓
短時間でコンパクトに学習したいなら「TOEIC®︎TEST これ1冊で600点はとれる!」
続いて紹介するのは、「 TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!」(以下「これ1冊で600点」)。
1冊目に紹介した「いきなり600点!」が、講義形式の丁寧な解説がウリだったのに対し、こちらはシンプルな解説とコンパクトな使いやすさが特徴です。
「いきなり600点」は暗記項目をまとめた「暗記BOOK」と、演習問題をまとめた「トレーニングBOOK」にわかれており、それぞれ取り外して使うことができます↓
暗記BOOKには600点を取るために必要な暗記項目が80ページにコンパクトにまとめられています↓
このため、ちょっとした空き時間で効率よく学習することができ、早ければ2〜3日で学習し終えることも可能です。
さらに本編の「トレーニングBOOK」には本番を想定した演習問題が収録されています。
こちらは先ほどの「いきなり600点!」とは違って、解説もややあっさりしています↓
600点に必要な最低限の知識をひと通り短期間で学習したい、という人にはぴったりなボリュームとなっています。
「これ1冊で600点」については下記の記事でさらに詳しくレビューしておりますので、そちらもご覧ください↓
公式問題集が難しすぎると感じたら「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]」
3冊目に紹介するのがこちらの「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]」(以下「世界一やさしい600点模試」)。
この本はスタディサプリでお馴染みのカリスマ講師、関正生先生が書いた、まさに600点の壁を突破するための模試を2回分収録しています。
この模試は、解くのにも、見直すのにも時間のかかってしまう「難問」を一切排除して、600点を取るのに必要な問題だけで構成されています。
TOEICスコアが600点未満の初〜中級者にとっては公式問題集は難しすぎる、というのが著者である関先生の持論。
なぜなら公式は本番そっくりに作ってあるため、出題頻度も正答率も低い「難問」がどうしても含まれてしまいます。
そうした難問にとらわれて迷う時間も解き直しをする時間も、600点分の問題に正解しさえすればよい初〜中級者にとっては無駄、というわけです。
つまり、この模試をマスターしたうえでそれでもわからない問題が本番で出たら、潔くスルーしてしまえばよいということ。
もうひとつ特徴として、この本は他の2冊とは違い、テクニックだけでなく、一生使える「英語そのものの解説」も非常に充実しています。
そうした解説は「英語の核心」としてところどころに出てきますが、どれも文法書に出てくるような英語の基礎知識をわかりやすく丁寧に解説してくれています。
関先生といえばこの記事で紹介している「世界一わかりやすいTOEICテストの英単語」でも、主に語源を中心に非常に詳しい解説が特徴でした。
こうした英語そのものの詳しい解説は他の「600点本」には無い特徴ですね。
公式問題集が難しすぎると感じたら、本番対策の問題演習にはこちらの「世界一やさしい600点模試」がオススメです。
こちらも↓の記事で詳しいレビューを書いておりますので、ぜひご覧ください!
まとめ|それぞれアプローチが違うので、自分に合ったものを
というわけで「1冊で600点取る」系の参考書を3冊紹介してきました。
どれも600点を取るために必要な知識・テクニックをまとめるという、同じコンセプトで書かれているにもかかわらず、3冊とも全く違ったアプローチをしていて面白かったです。
最後に3冊の特徴をもう一度まとめておきます。
講義形式の丁寧な解説が特徴の「TOEIC®︎L&Rテスト いきなり600点!」↓
コンパクトでとにかく短期間での学習にオススメな「TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!」↓
テクニックだけでなく、一生使える英語の知識が満載。難問を排除した600点専用の模試「世界一わかりやすいTOEIC L&Rテスト総合模試1[600点突破レベル]」↓
というわけでヒロポン(@E_Teki_2019)でした。 この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです!
コメント