この記事では、TOEICで600点を取るための参考書、「TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!」を詳細にレビューしています。
たった一冊の学習で600点を取る!という参考書で、コンセプトとしてはこちらの記事で紹介している「TOEIC L&R テスト いきなり600点!」(以下「いきなり600点!」)と同じです。
「いきなり600点!」と同じくこの参考書もまた、いわゆる英語の参考書ではありません。
あくまでも、「TOEICでスコアを取るためのテクニック」にフォーカスした内容となっています。
それでは詳しく見ていきます。
「TOEIC®︎L&Rテスト これ1冊で600点はとれる!」|基本構成
「これ1冊で600点」は、大きく「暗記BOOK」と「トレーニングBOOK」に分かれており、暗記BOOKは取り外してコンパクトに持ち歩くことが出来ます。
暗記BOOK
暗記BOOKにはわずか80ページという少ないページ数の中に、Part1〜7の問題形式と回答テクニック・頻出語彙が非常にコンパクトにまとめられています。
「初受験で600点は取れるのか?|「TOEIC®L&Rテスト いきなり600点!」は究極のテクニックまとめの書だった」で紹介した「いきなり600点!」がほぼ1冊400ページ通してまるまるテクニックを収録していたのに対し、こちらはかなり潔くシンプルにまとめています。
たとえば、Part1では「最もよく出る選択肢のパターン」として、
- 現在進行形
- 場所を表す前置指表現
- 受動態表現
の他、「最もよく出る音のひっかけパターン」と、「最頻出語彙」が10ページにまとめられています↓
またPart5では、Part5専門の参考書「でる1000問」では7種類、「いきなり600点!」では6種類に分類して紹介されていた問題傾向も、
- 語彙問題
- 品詞問題
- 文法問題
の3種類にまとめてシンプルに紹介されています↓
このようにわずか80ページというコンパクトなボリュームですので、暗記BOOKはその気になれば2〜3日で一通り読めてしまうでしょう。
トレーニングBOOK
いっぽう、冊子の本体部分、トレーニングBOOKには、演習問題が収録されています。
問題は、各パートの基本的なレベルである「トレーニング問題」と、若干レベルが高めの「ハイレベル問題」とで構成されています。
トレーニングBOOKに収録されている問題数は下記の通り
トレーニング問題 | ハイレベル問題 | 合計 | |
Part1 | 10問 | 2問 | 12問 |
Part2 | 21問 | 26問 | 37問 |
Part3 | 24問(8題) | 6問(2題) | 30問(10題) |
Part4 | 18問(6題) | 6問(2題) | 24問(8題) |
Part5 | 49問 | 6問 | 55問 |
Part6 | 24問(6題) | 4問(1題) | 28問(7題) |
Part7 | 24問(7題) | 9問(2題) | 33問(9題) |
これに加え、模擬テストとして、実際の本試験の約半分のボリュームの模試が収録されています。
問題数でいうと、同じ「1冊で600点」系コンセプトの「いきなり600点!」よりも若干多めとなっており、演習に重きを置いた形となっていますが、演習問題の解説部分はけっこうシンプルであっさりしています。
これ1冊で600点は取れる!のか?!|「いきなり600点!」との違いは?
さて肝心なポイントです。
まさにタイトルの通り「これ1冊で600点は取れる!」のでしょうか。
結論を言うと、
大学受験レベルの基礎的な英語力がある人なら可能!そうじゃなければ無理!
です。
ごめんなさい笑!この結論は「いきなり600点!」のレビューで書いた結論と全く同じになってしまいました。
冒頭でも書いた通り、この参考書はいわゆる「英語のテキスト」ではありません。
あくまで、TOEICでスコアを取るための回答法・テクニックを紹介したテキストとなっています。
それでも、「いきなり600点!」との違いは明確にあります。
「いきな600点!」は、そのウリが「目の前に生徒がいるかのように解りやすい」解説となっているため、ところどころ講義形式をとっています。
丁寧なのは良いのですが、人によってはこれが冗長に感じられる可能性はあります。
その点、「これ1冊で600点」は、解説も必要最低限で非常にシンプルです。
暗記すべき項目もわずか80ページでコンパクトなので、持ち歩いて短期間で一気に学習することもできるでしょう。
ですが、いわゆる英語のテキストではないので、基礎的な英語力が不足している人にはやはり、これ1冊だけでは600点には届かないでしょう。
まとめ|こんな人にオススメ
ここまで、「TOEIC®︎ L&Rテスト これ1冊で600は取れる!」の特徴をレビューしてきました。
ここまでをまとめると、この本がオススメな人とそうでない人は以下の通りです
公式問題集を解く時間が取れない人でも、本番の約半分のボリュームの模擬テストが付属するため、一通りTOEICの形式に慣れる事ができます。
おなじ、一冊で600点を取る!というコンセプトでも、参考書によってまた違ったアプローチがあって面白いですね。
それでは、この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。
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