とにかく分かりやすいPart7対策なら|「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7」

こんにちは。英語参考書ブロガーのヒロポン(@E_Teki_2019)です。 

今回紹介する参考書は、TOEICの中でも苦手な人が多いPart7(長文問題)の対策本「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7」です。

著者は「ヒロ前田」氏。 

TEX加藤氏や関正生氏と並んで、TOEIC界では知らぬ者はいないカリスマです。 

今回紹介するのはそのヒロ前田氏の「究極のゼミ」シリーズのPart7版ですね。 

同シリーズには他にも、Part「1&2」、「3&4」、「5&6」があります。 

Part7はボリュームが多いだけあり、1つのパートだけにもかかわらずこの分厚さ・・・!

しかし量が多いだけでなく、内容もかなり濃いものになっており、Part7対策としてはかなり心強い参考書であると言えます。 

さっそくその内容を詳しく見ていきます。 

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「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7」|基本構成 

想定スコア全スコア(初級〜900点台)
ページ数約400ページ
問題数約60題(大問)
値段2,200円+税

このように、全部で15回の講義形式になっており↓ 

各講義は 

講義

↓ 

例題 + 解答・解説

↓ 

練習問題(本番形式) + 解答・解説

という流れになっています。 

各講義に例題1題と練習問題2〜3題が載っており、巻末のミニ模試2回分を合わせると、全部で約60題の長文問題が収録されています。 

とにかくロジカルな解説 

かなり分厚いこのテキストですが、多いのは問題量というよりは(問題量も多いけど)、その詳しすぎるほどの解説部分です。 

講義パートは、このように↓幅広いレベルを想定した3人の登場人物(マイ、ヤス、ダイ)が、講師である「ヒロ」からレクチャーを受ける対話形式になっており、とても読みやすい構成になっています。 

なお、3人の想定スコアレベルは300点台〜700点台後半となっており、このテキストが幅広い想定スコアに対応してしていることがわかります。 

これらの登場人物は、「ゼミ生中継」として例題や練習問題の解説ページにも登場し、それぞれが、受験者の代わり身となって、どのような思考パターンで正解(もしくは誤答)を選んだかを代弁する形で解説が進んでいきます。 

またこのテキストではPart7の問題を 

  1. ピンポイント型 
  2. 文脈型 
  3. 選択肢照合型 
  4. ピンポイントのNOT型 
  5. 選択肢照合のNOT型 
  6. 位置選択問題 
  7. 同義語問題 
  8. 意図問題 
  9. 情報分散型 
  10. DP(ダブルパッセージ)の2文書参照型 
  11. TP(トリプルパッセージ)の2文書参照型 

の11パターンに分類。 

登場人物たちの回答例を通して、問題のタイプ別に「どうやって正解を導き出すか」のプロセスを、わかりやすくロジカルに説明しています。 

受験者がハマりやすいトラップや、犯しやすい間違いを、リアルに再現しながら解説してくれるこの手法は、「究極のゼミ」シリーズの特徴でもあります。 

ミニ模試2回分|徹底的なデータ分析 

全15回の講義の総まとめとして、巻末には本番のPart7同様のミニ模試が2回分収録されています。 

この2回のミニ模試の答え合わせでは、問題のタイプ別に 

  • R1:文書に書かれた内容を元に、文脈を推測する力 
  • R2:文書の中に具体的な情報を見つけて、理解する力 
  • R3:1つ、または複数の文書の中に点在する情報を関連づけて理解する力 
  • R4:語彙の意味や用法を理解する力(同義語問題) 

の4つの力を判定し、自分の弱点を具体的に把握できるようになっています↓

そして、巻末にある各登場人物の弱点別対策を参考にすることで、自分の弱点を効果的に伸ばすことができるように工夫されているのです↓

また、これらの4つの問題タイプは、各ゼミの冒頭にも明記されており、それを参考に復習することで、ミニ模試で明らかになった自分の弱点を効果的に強化することが出来るようになっています↓

このように、 

  • なぜ正解なのか 
  • なぜ間違いなのか 

をロジカルに解説したうえで、スコアアップへの道すじを明確に示してくれるのは、「究極のゼミ」シリーズの大きな特徴だと言えます。 

ヒロ前田氏も推奨|Part7攻略には「全文読み」と「精読」 

また個人的にピックアップしたい点として、ヒロ前田氏はこの本の中で 

近年のパート7で注意しなきゃいけないのは、文書と選択肢を1つ1つ照合しながら解いていく「選択肢照合型」の設問が多いことなんだ。 

〜中略〜 

これが意味するのは「文書をたくさん読んでから解答する方が有利」ってこと。 

〜中略〜 

「パート7ではなるべく文書を読まない」という作戦を聞いたことがあるかもしれないけど、絶対に信じちゃダメ。通用しないことが多い。

と断言しています。 

「選択肢照合型問題」とは、”What is indicated in the article?”のような、問題文全体についての内容を聞かれている問題のことです。 

このタイプの問題は、「ピンポイントで正解が書かれている場所」というのがありませんので、なるべくたくさん読んだ方が正解率が上がるというわけです(逆に言えば広範囲を読まないと正解できない)。 

ヒロ前田氏によると、飛ばし読みで解こうとすると、選択肢の正誤を確認するために、何度も問題文と選択肢を行ったり来たりするハメになるため、よけいに時間がかかってしまうという実験結果がでているそうです。 

僕も昔は飛ばし読みをしていましたが、ある時から意識して全文を読むやり方に切り替え、それによって900点を突破したのはこちらの記事で書いた通りです。 

関連記事:TOEICの英文を読むスピードを上げたい人が絶対に読むべき本|「読解特急5ダブルパッセージ編」

また、 

パート7では、解答のヒントは必ず目の前にある。だから、落ち着いて正確に読めば解きやすいはずなんだよ。そのためには、精読練習を増やすことをおすすめする。多くの受験者は「速読が必要」って言うけど、実際に必要なのは速い精読だよ。

とも書いており、Part7攻略に必要なのは「精読」だと主張しています。

これにも僕は完全に同意で、個人的に精読練習もまた、900点を超えるカギとなったことは、まさにこちらの記事でも書いた通りです。

関連記事:TOEIC800点台から900点台突破の鍵は Part7の「精読」だった

Part7では、飛ばし読みと速読が攻略法として提唱されがちですが、900点ホルダーやカリスマ講師にとっては、ハイスコア突破にはむしろ「全文読み」と「精読」こそが重要だということは常識なのです。 

まとめ|時間をかけるべきは解き直し 

自分もかつて、Part7を攻略するために、とにかく問題がたくさん載っている問題集を使い、次から次への解いていた時期がありました。 

しかし、TOEICの全Partに言えることですが、重要なのは数をこなすよりも「なぜ正解なのか・なぜ間違いなのか」をちゃんと理解することです。 

特にPart7は読む量が多いため、どうしても解き直しにも時間がかかってしまいます。 

しかし、それで良いのです。 

解き直しには、問題を解く時間の3倍の時間をかけるくらいのつもりで良いと思います。 

そんな徹底的な解き直しには、「正解を導き出すプロセス」をとにかく詳しく解説している「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7」はピッタリです。 

「これからPart7対策を始めるのに参考書を探している」 

「Part7をたくさんやり込んでいるのにスコアが伸びない」 

という人は、試してみて間違いないと思います! 

それでは。ヒロポン(@E_Teki_2019)でした。 

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